普通、秀丸等のテキストエディタでは太字や斜体字、上付き文字、下付き文字などの文字修飾は使えません。しかし、STを使えば、Officeファイルに元々あったこれらの文字修飾(書式)の情報を保持したままテキストを抽出し、秀丸で翻訳後、Officeファイルに書き戻すと同時に自動で書式を設定することができます(「SimplyTerms:書式が設定された文章を扱う」参照)。
このとき、書式情報を保持するために使われているのが、下の「書式設定用タグ」です。
上付き文字:<sup>対象文字</sup>これらのタグを簡単に入力(挿入)するためのマクロが「Ins_FormatTags.mac」です。
下付き文字:<sub>対象文字</sub>
太字: <b>対象文字</b>
斜体字: <i>対象文字</i>
下線: <u>対象文字</u>
※「書式タグ」はすべて半角の英字。
使い方は、前回紹介した括弧挿入マクロのなかの「Ins_Parens.mac」と同じで、とても簡単です。
マクロを実行すると、メニューが出るので、入力したいタグを選びます。また、範囲選択の有無でマクロの動作が違います。
- 単語(またはフレーズ)を選択している場合
選択範囲の前後にタグを挿入します。
- 何も選択していない場合
カーソル位置にタグを入力し、前のタグと後ろのタグの間にカーソルを置きます。このマクロのメニューでは、上に挙げた「書式設定用タグ」の他に、以下の
段落内改行:<lbr>も選ぶことができます。これらを入力したいときは、入力したい箇所にカーソルを置き、何も選択しないで、マクロを実行します。
改ページ:<pbr>
マルC(©):<ch>(C)</ch>
マルR(®):<ch>(R)</ch>
TM(™):<ch>(TM)</ch>