まずは、秀丸を使って翻訳(執筆)をするときに設定しておいた方が良いものをいくつか挙げます。(メニューの[その他]→[ファイルタイプ別の設定]から設定します。)
[体裁]→[詳細]
「カーソル位置の自動復元(最後のカーソル位置を覚える)」これにチェックをいれておけば、一度ファイルを閉じて、次にファイルを開いたときに、前回カーソルがあったところ(前回翻訳を終えたところ)が表示されます。
[デザイン]→[表示]
これらはWordでも表示するようにしておいた方が良いと思います。(Wordの[ファイル]→[オプション]→[表示]→「常に画面表示する編集記号」で表示したいものにチェックを入れる。)
・「対応する括弧を強調表示」
これを設定しておくと、括弧の直前にカーソルを置いたときに、対応する一組(前後)の括弧が太く強調されます。対応する括弧が無い場合は強調表示されませんので、括弧の閉じ忘れ(入力し忘れ)に気付くことができます。複雑な分子式や組成式を扱うときに役立ちます。
・「最後に編集した所を表示」
「秀丸マクロ:最後に編集した位置へコピーするマクロ」を使う場合には、表示させておいた方が良いです。
[デザイン]→[強調表示]
翻訳をする場合、数字の転記ミスは絶対に避けなければならないので、数字は目立たせておいた方が良いと思います。また、逆に、目立たないようにしたいものもあります。ここでは、それらの設定方法を紹介します。
強調表示の設定の仕方は、
②「文字列」の部分に、下に紹介する文字列を入力する。
③「検索方法」で必要な項目にチェックを入れる(今回紹介するものはすべて正規表現を使っているので、「正規表現」に必ずチェックを入れてください)。
④「表示方法」で強調の仕方を選ぶ。(どのように強調するかは、別のところで変更できます。後記。)
- 数字を目立たせる
文字列:[0-90-9]
(前の方の0と9は半角、後ろの方の0と9は全角です。ハイフンは半角。)
検索方法:「正規表現」にチェックを入れる。
[その他]→[ファイルタイプ別の設定]→[デザイン]の「場所の一覧」で「数値」にチェックを入れた場合、全角の数字や英字に直接続く半角数字 (C6H12O6などに含まれる数字)は強調されないので、私はこのように強調表示で設定をしています。
- 書式設定タグを目立たせる
文字列:<[a-z/]+>
(すべて半角)
検索方法:「正規表現」にチェックを入れる。
SimplyTerms(ST)特有の書式設定タグは、転記し忘れないように、青色+太字で目立つようにしています。
- 段落タグを目立たせる(目立たないようにする)
文字列:\[\[[A-Z\-0-9]+\]\]
(すべて半角。バックスラッシュで表示されているものがあったら、円マークと読み替えてください。)
検索方法:「大文字/小文字の区別」と「正規表現」にチェックを入れる。
ST特有の段落タグは「英大文字+ハイフン(-)+半角数字」でできているので、この正規表現で段落タグを探し、目立たないように薄い色で表示するように設定しています。
強調表示の色やスタイルを変えたいときは、[その他]→[ファイルタイプ別の設定]→[デザイン]の「場所の一覧」で変更したい強調表示を選択し、右の「プロパティ」で色やスタイルを好みのものに変更します。目立たせたいときは、濃い色にしてボールドや下線等を設定し、逆に目立たせたくないときは、薄い色を設定すれば良いと思います。
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