2013年6月7日金曜日

秀丸マクロ:準備編

SimplyTerms(ST)には、便利な秀丸マクロが多数同梱されています。その中から特に便利なものを何回かに分けて紹介したいと思います・・・がその前に、今回は秀丸でマクロを使えるようにするための準備を説明したいと思います。

秀丸ですでにマクロを使ってる方は、今回は読み飛ばしてください。
秀丸を最近インストールしたばかりという方や、ちょっとだけ使って放置だったわー、マクロ使ったことないわー、という方は、まずはこの設定をしてください。

※今回の内容の大半は、STの[ヘルプ]→[同梱秀丸マクロのヘルプ]の「秀丸で使えるようにする」の項目に書いてあります。

Step 1 マクロファイル用のフォルダを指定する

まず、秀丸でマクロファイルを入れておくフォルダを指定します。ここで指定したフォルダが、秀丸のメニューで[マクロ]→[マクロ実行...]を選んだときに表示されます。

①マクロファイル用のフォルダを作る(または、マクロファイルが入ったフォルダを持ってくる)。

マクロファイル用のフォルダをどこに置くかですが、Buckeyeさんが書かれた秀丸マクロヘルプには

1. 秀丸をインストールしたフォルダ(ふつうはprogram files\hidemaru)の下に"macros"など、適当な名前のフォルダを作る。
2. まったく別の場所にマクロ用フォルダを作る。

と選択肢が書いてあり、Buckeyeさんは2だそうです(私は1の秀丸のフォルダに作ってます)。
②[その他]→[動作環境]→[環境]の[パス]欄の[マクロファイル用のフォルダ]の右にある[参照]をクリックする。

③①で作ったマクロファイル用のフォルダを指定する。
④[OK]をクリックする。
⑤①で作ったマクロファイル用のフォルダが空の場合、マクロファイルを入れる。

Step 2 マクロを登録する

マクロファイル用のフォルダを指定したので、秀丸のメニューの[マクロ]→[マクロ実行...]を選ぶと、ずらずらっとマクロが表示されます。表示されたものの中から使いたいマクロを選んで、[OK]をポチッとすると、マクロが実行されますが、頻繁に使うマクロはショートカットキーを割り当てたり、マウスの右クリックメニューから実行できるようにした方が便利です。そのためにはまず、マクロを登録しなければなりません。

①秀丸メニューで[マクロ]→[マクロ登録...]を選ぶ。
②対象の欄で「1~10」または「11~20」を選ぶ。
「1~10」を選んだ場合、秀丸メニューで[マクロ]を選んだときに、[マクロ実行...]の下側にずらずらっとマクロが並び、さらに、自動的に「Ctrl+数字」がショートカットキーとして自動で割り当てられます。頻繁に使うものは指が届きやすいキーに割り当てた方が便利だと思うので、まずは「11~20」に登録して、使いやすいショートカットキーを割り当てる方がおすすめです。「11~20」に登録した場合、「1~10」に登録したマクロのさらに下側に、[グループ名]と横向き三角が現れ、横向き三角をたどると、マクロを選んで実行できます。
③[対象]の欄で「11~20」を選んだ場合、[グループ名]を入力する。
④[タイトル]欄にマクロの名前を考えて書く(短くて分かりやすい名前がおすすめ)。
⑤[ファイル名]欄の右端の▼をクリックして、登録したいマクロを選ぶ。
⑥④と⑤を繰り返してマクロを登録したら、[OK]をクリックする。

無事マクロを登録できたので、メニューで[マクロ]→[(使いたいマクロ)]と選んでマクロが実行できるようになりました。

頻繁に使うマクロは、次のStep 3の設定をして、さらに簡単に使えるようにしましょう。

Step 3 短い手順で実行できるようにする

簡単に使う方法として、まずマクロにショートカットキーを割り当てて、それを「キーボードで入力する」「マウスの右クリックメニューに追加する」「マウス(多ボタンマウス)のボタンに割り当てて使う」、があります。

まずはすべての基本となる、マクロにショートカットキーを割り当てる方法を説明します。

①秀丸メニューで[その他]→[キー割り当て...]を選ぶ。
②左側の[キー]のところで、割り当てたいキーの組み合わせを選びます。
私の場合、右手はマウスとキーボードを行ったり来たりするので、よく使うショートカットは左手で操作できる範囲に設定し、「Altとアルファベット」または「Ctrlとアルファベット」の組み合わせを使っています。(ショートカットキーを押しやすくするために、KeySwapをいうフリーソフトを使って、スペースバーの両隣をAltキーに、CapslockキーをCtrlキーに変更しています。)
③右側の[コマンド]の下のプルダウンメニューから、[メニュー/マクロ]を選び、割り当てたいマクロを選びます。
④[OK]をクリックし、ウィンドウを閉じます。
⑤キーボードでいま割り当てた組み合わせのキーを入力すると、マクロが実行されます。

これで、マクロに割り当てたショートカットキーを「キーボードで入力」して、簡単に実行できるようになりました。

次に「マウスの右クリックメニューに追加する」方法です。
ここでは、秀丸で右クリックしたときに出るメニュー(コピーや切り抜き、貼り付けが出てくるやつ)にマクロを追加する方法を説明します。

①メニューから[その他]→[メニュー編集...]を選び、[ユーザーメニュー]タブをクリックする。
②[メニュー]の右隣のプルダウンメニューから、「メニュー8:右ボタン」または「選択中右ボタン」を選ぶ。
③[追加]ボタンをクリックし、出てきた[追加]ウィンドウの[コマンド]下のプルダウンメニューから、「メニュー/マクロ」を選ぶ。
④追加したいマクロを選択して[追加]ボタンをクリックする。
⑤そうすると[内容]の下の部分に追加されるので、[1つ上に移動][1つ下に移動]等を使って、使いやすい位置に移動させる。

最後に「マウス(多ボタンマウス)のボタンに割り当てて使う」方法。

シンプルなマウスには、右ボタン、左ボタン、スクロールホイールぐらいしかついていませんが、世の中にはたくさんボタンがついているマウス(多ボタンマウス)というものがあり、たいてい、ボタンに任意のキーの組み合わせ(つまり、マクロを登録したショートカットキーも可)を割り当てることができます。

いま私が使っているマウスは13個ボタンがある、LogicoolのG700です。(今は生産終了となり、後継機種のG700sが出ているようですが、機能ほとんど同じようです。)ちょっと高いので、初めて多ボタンマウスを試される方は、もう少し安くてボタンの少ないもので試されてもいいかも。私もG700の前はG400(8個ボタン。後継機種はG400s)を使っていて、その前はMicrosoftの4ボタンマウスでした。G700はゲーム用マウスらしく、私にはよく分からない機能(解像度が変えられるとか・・・)がついているし、ちょっと大きいので、もうちょっと小ぶりで、安い多ボタンマウスがあるといいのですが・・・。親指に一番近いところには、一番使用頻度の高い、ST同梱の「辞書引きをするマクロ(Dic_DDJamming.mac)」を割り当てています。
Logicool G700
 ともあれ、マウスでポチッとするだけでJammingが引けるようになると、辞書を引くのが億劫にならず、少ない労力でたくさん辞書が引け、良い翻訳につながると思います。

マウスのボタンにショートカットキーを割り当てる方法は、それぞれのマウスについてくる説明書や設定用のソフトをご覧ください。

次回からは、STに同梱されている便利なマクロを紹介していきたいと思います。

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