さて、「1,2-Dichloroethane_jpn.txt」の翻訳は終わったでしょうか。
ここ↓にあるのが翻訳後のファイルの中身としましょう。ファイル名は、「1,2-Dichloroethane_jpn.txt」のままにしておいてください。
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[[BD-1]]
1,2-ジクロロエタン
[[BD-2]]
二塩化エチレン(ethylene dichloride: EDC)という昔の名前で一般に知られている1,2-ジクロロエタン(DCA)は塩素化炭化水素の一種で、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride: PVC)の原料である塩化ビニルモノマー(vinyl chloride monomer: VCM)(別名クロロエテン)の生産に主に使われます。ほにゃららほにゃらら。
[[BD-3]]
安全性
[[BD-4]]
1,2-ジクロロエタンは有毒で(蒸気圧が高いので、特に吸入しないよう注意)非常に引火しやすい、発がん性の物質です。ほにゃららほにゃららほにゃららほにゃらら。
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これを、STで書き戻して、Wordファイルを作ります。
まず、STを起動し、「STテスト」フォルダを開きます。このフォルダの中には
「1,2-Dichloroethane_eng.docx」(原稿のファイル。テキストの抽出元ファイル)
「1,2-Dichloroethane_eng.txt」(原稿↑からテキストを抽出したテキストファイル)
「1,2-Dichloroethane_jpn.txt」(翻訳したテキストファイル)
「化学_trm.txt」(用語集)
の4つがあるはずです。
右上の[抽出~書戻]タブの[処理内容]の四番目、[Officeテキスト書き戻し]を選択します。右下部分は[テキスト抽出したファイル(MS Word, Excel, Ppt)]となります。
ここに「1,2-Dichloroethane_eng.docx」(原稿のファイル。テキストの抽出元ファイル)
をドラッグします。今回の例の場合は、最初に準備したWordのファイルです。
※STを使ってみるときに、一番つまずく人が多いのがここだと思います。翻訳作業をしたテキストファイルではありません。Wordのファイルです。
そして、[抽出~書戻]タブの[書式タグ処理]は、今回は書式設定(太字や斜体など)はないので、[なし]にしておきます。
さあ、訳文を書き戻します。[実行]ボタンをポチッ。
「1,2-Dichloroethane_eng.docx」の他に、「1,2-Dichloroethane_jpn.docx」ができたはずです。
できたばかりの「1,2-Dichloroethane_jpn.docx」をWordで開いてみましょう。
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1,2-ジクロロエタン
二塩化エチレン(ethylene dichloride: EDC)という昔の名前で一般に知られている1,2-ジクロロエタン(DCA)は、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride: PVC)の原料である塩化ビニルモノマー(vinyl chloride monomer: VCM)(またはクロロエテン)の生産に主に使われる塩素化炭化水素です。ほにゃららほにゃらら。
安全性
1,2-ジクロロエタンは有毒で(蒸気圧が高いので、特に吸入しないよう注意)引火しやすい、発がん性の物質です。ほにゃららほにゃららほにゃららほにゃらら。
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無事に書き戻されたでしょうか。
ここで書き戻されていない場合、間違った可能性が高いポイントは
・ファイル名を変更した(その1からその4に出てきた「1,2-Dichloroethane」で始まるファイルの名前は、すべて変更してはいけません)。
・翻訳作業をした「1,2-Dichloroethane_jpn.txt」の「段落タグ」をいじった。
・翻訳作業をした「1,2-Dichloroethane_jpn.txt」の冒頭(今回の場合、[[BD-1]])を変更した(行頭に改行を入れたり、他の文字を入れたりすると、書き戻されません)。
・[テキスト抽出したファイル(MS Word, Excel, Ppt)]にドラッグするファイルを間違えた(ドラッグするのは、原稿に「ファイル種類の変更」でサブ拡張子をくっつけたWordのファイルです)。
です。書き戻しに失敗した方は、このあたりをチェックして、もう一度試して下さい。
これで、「元の原稿のファイル名を変更→テキストを抽出→用語集を適用→(翻訳)→テキストの書き戻し」が一通りできました。
次回からは、細かい注意点や同梱の秀丸マクロなどについて書いていきたいと思います。
社内技術翻訳者です。とても分かりやすい説明助かります。
返信削除コメントありがとうございます。
削除お役に立てれば幸いです。